リユース! ジャパン プロジェクト

Interview

リユース革命
異業種最強タッグで、リユースをもっと身近に!

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2014年4月24日、ブックオフとYahoo! JAPANは「リユース革命」を発表。これまでの「捨てる社会」から「リユースがあたり前になる社会」を目指します。会見を終えたばかりのブックオフコーポレーション株式会社 代表取締役社長 松下 展千氏と、同社コーポレートコミュニケーション部長 上之原 匤氏(以下敬称略)にお話を伺いました。

「リユース革命」の記者発表を終えた現在のお気持ちをお聞かせください。すでに、ソーシャルネットワークで反響があるようです。

松下:ポジティブな反応が多いと聞いています。その期待に応えたいですし、応えられると思って今回(業務提携を)決めさせていただきました。
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リユース革命ロゴ

ブックオフは24年間にわたりリユース業界でビジネスをされています。この間に世の中のリユースの取り組みや考え方も変わってきたのではないでしょうか。

松下:世の中のリユースへの考え方は変わってきたと思います。最初はリサイクルと言われていたんですよね。リユースという言葉自体がなかったですし、中古の物を売ること自体が恥ずかしいというような時代でもありました。今、ブックオフの幹部社員となっている人たちもご両親から「大学出たのに古本屋に就職するなんて」と言われた時代だったと聞いています。でも、そういう時代から、自分たちがやっているのはお客様に喜ばれることだと信じてお店を作り続け、そのうち世の中がついてきて、リサイクルではなくリユースと言われるようになり、『3R』という言葉も出て来るようになりました。

「買い取ります」から「お売り下さい」というお客様目線のメッセージを出されたのもブックオフですよね。

松下:現在相談役の橋本がこの「お売り下さい」という言葉を創業当時の社員やスタッフと作ったのですが、「どうやったら物を売っていただけるか」ということをとにかく考えていたそうです。
また、4、5年前までは「お売り下さい」が主なメッセージであるチラシに、宣伝広告費の多くを使っていました。販売促進費ではなく仕入促進費だったんですよ。「買って下さい」という文言がどこにもなかったんです。
現在、小売業で起きている現象として、電気屋さんで実物を見て、でもネットで買うという『ショールーミング』があります。リユースが一般的でなかった頃、“売って欲しいモノ”を店頭に並べることで、「並んでいるモノは売れるんだ」とお客様に思っていただけるようにお店を作ってきました。
お店に“売れるモノ”が並んでいないと、お客様が「何を売っていいのかわからない」というのは、ある意味ショールーム的な発想なんですよね。

現在展開されている、『LOVE USED』のように「楽しい」ということがリユースのキーワードになっていくかと思います。

上之原:われわれの気づかない中古品の使い方ってあるんですよね。お店でお客様に聞くと、「表参道でも買うし下北沢のようなオシャレな古着屋にも行くけど、ブックオフは安いだけでなくいろんなブランドが並んでいて見やすくておもしろいからブックオフも来る」「デパートやセレクトショップには、はやりのものしかない」という逆転の発想もありおもしろいと思いました。子供服などは典型的で、「数カ月したら着られなくなるのに新品で買うのはもったいない」とか、そういった声を LOVE USEDという言葉とともに、お客様の印象や感想をホームページやチラシを通じて発信しています。
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松下:私自身もLOVE USEDは好きで、これをブランディングに使おうと名刺にも入れています。
お客様に向けてリユースって楽しい、ということを伝えたいと思う一方で、社員やスタッフも、自分が担当して買い取ったモノが目の前で売れていくのって楽しくて、そんなことも伝えていきたいんですよね。「お客様も、お店の人もリユースを楽しもう!」そういう意味で、『LOVE USED』なんです。
Love Used
Love Used

現在、一部店舗に設置されているリサイクルボックスについて教えてください。

松下:これは買い取りではなく“要らない服をボックスに入れていただくと割引券を差し上げます”というものです。実は、要らなくなった服を箱に入れるために来店されるのですが、当日使える割引券を使わず、「いいことを始めたわよね」と言ってそのまま帰られるお客様も多いです。『リユース』っていろんなかたちがあるのだと思います。『リユース』や、『捨てない生活』ということにもいろんなスタイルがあるので、われわれもいろんな形でサービスを提供していきたいと思います。

今後のリユースの展望、将来像についてお話いただけますか。

松下:“お客様が引き取って欲しくても、お店が欲しくないモノ”をお断りしていると、お客様は次から全てのモノを持っていこうとは思わなくなってしまいます。
これまでのブックオフもそうだったのですが、リユースを拡げるためには「少し質が落ちても、古くなってきたモノも大丈夫ですよ、お持ちください」という姿勢とサービスを持つことで、初めてお客様の層が広がると思っています。
リユースできないようなモノも、まさに今お話ししたような「リサイクルボックスにもお持ちください」と、値段がつかなかったけどリサイクルできる仕組みを作っていければリユースやリサイクルは広がっていくと思います。
リユースだけでなくリサイクルも含めた取り組みを行い、リユースやリサイクルが定着しているドイツを超えるような先進国に日本がなれたら、そういうことができたらいいなと思います。
また、きっとできるとも思っています。