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リユース 企業の取り組み

特別対談 捨てる社会からリユースする社会へ!

Yahoo! JAPAN とパタゴニアがめざす1億人のリユース【後編】
ヤフー株式会社 代表取締役社長 宮坂学
パタゴニア日本支社 日本支社長 辻井隆行
特別対談メインビジュアル

≫【前編】リユースの原点は「モノを愛すること」

Yahoo! JAPANとパタゴニアだからできること

宮坂:「今回のプロジェクトって、実はすごく画期的じゃないですか。本来パタゴニアさんはメーカーだから、新品が売れなくなるリユース品の出品には反対すべきでしょう?」

辻井:「反対してもパタゴニアの製品はすごく丈夫だから、ひとつ買ったら結局ずっと使えちゃうんですよ。環境保護への思いや作り手の魂もあるので、使わなくなったらどんどんヤフオク!に出品して、欲しい人に売ってもらったほうがうれしいです。私たちも頑張って発信しているんですが、会社の大きさやアウトドアブランドという性格もあって、活動に対する認知度がどうしても限定的。今回のヤフオク!との取り組みで、多くの人にパタゴニアの活動を知ってもらえることが本当に楽しみなんです。パタゴニアは、時間がかかるコミュニュケーションのほうが得意ですから、現代の忙しい人が求めるスピード感のアップにも期待しています」

宮坂:「今後はヤフオク!に、パタゴニアの実店舗での活動を連携できたらいいですよね。具体的なアイデアはこれからになっちゃいますけど」

特別対談風景

辻井:「実店舗では今年9月に、日本1号店である目白店をコモンスレッズ・パートナーシップやWorn Wear(注2)のストーリーを伝えるコンセプトストアとして新たにスタートするんですよ。まずは生産上どうしても出てしまうBクラス品を修理してよみがえらせたり、修理不能なものは、まったく違うモノに再生して必要な方に販売しようという。将来的には、お客さまから回収した製品の販売も予定しています。いつの日か、そのモノがたどった場所やストーリーまで一緒に伝えながら、ヤフーさんのリユース活動とも連動できたらもっと面白くなると思っています。」

宮坂:「いいじゃないですか、それ。ヤフオク!でやりたいですね。これは富士山を登ったんだとか、高尾山にも行ったんだとか。持ち主の思い出にも価値を感じてくれる欲しい人に、古いモノを売ることができるサービスって楽しいと思います。エピソードをコンテストにしてもいい。ふだんは聞けないユーザーのストーリーを聞いてみたいですね」

1億人のリユース社会はここからはじまる!

宮坂:「今はリユースって、 20人に1人くらいのすごく興味を持っている人が、1人で10個も20個もリユースしていますっていう状況だと僕は思うんですよ」

辻井:「そうそう。僕らみたいに、それについて話しはじめたら止まらないような人たちが、でしょう?」

宮坂:「それが1人1個ずつ、1億人がみんなリユースしていますって状況になるのが理想ですね。これだけ便利な世の中になって、家中全部のモノを100%リユースしましょう、っていうのはさすがに無理。ただ、売るのでも買うのでもいい。1人が1個、家具1個でもいいからリユースすれば、そこが循環型社会への入り口になる。この先何十年、何百年かかるかわからないですけど」

特別対談風景

辻井:「いろんなスタート地点があると思います。 たとえば宮坂さんが着ているTシャツを1枚作るのに、700リットルの水を使うんですね。20年後には、地球の水資源の7割を使い果たしてしまうといわれている今、そういう環境配慮はもちろん必要なんですが、きっかけはそこじゃなくてもいい。大学で講演をすると、今の学生はすごくストレートに、『まだお金がないんですけど、そういう良いモノはどうしたら買えますか』って聞いてくる。僕は『じゃあヤフオク!で、パタゴニアを検索してよ』と答えています。良いモノを安く買えて、リユースにもつながるから一石二鳥でしょ。そして使わなくなったら、捨てずに売ってみてほしい。それが自然と環境への意識につながると信じています」

宮坂:「理想の循環型社会は、僕たちが生きているあいだにはきっとできないですよね。でも一代では終わらなくて、何代も受け継がれてやっと完成するほうが、ずっと大切なことのように思います。今はまだ知られていないけど、パタゴニアさんのような素晴らしいリユース活動をしている会社が、実はいっぱいあると思うんです。そういうリユース活動を紹介して、ビジネスではない"売る"を、次の世代に受け継いでもらえるよう提案をしていきたい。それが巨大プラットフォームYahoo! JAPANの使命だと今は思っています。」

パタゴニア日本支社 日本支社長 辻井隆行(つじい・たかゆき)

パタゴニア日本支社 日本支社長 辻井隆行(つじい・たかゆき):「リユースで手に入れた、北欧デザインのチークソファがとても気に入っています。40年前に作られたモノですが、一生使い続けるつもりです」

ヤフー株式会社 代表取締役社長 宮坂学(みやさか・まなぶ)

ヤフー株式会社 代表取締役社長 宮坂学(みやさか・まなぶ):「アウトドアが好きなので、汚れやすいモノはヤフオク!で、今もリユース品を落札しています。愛着のあるスキー板やスノーボードは絶対に捨てたくないので、万が一不要になったら売って、必要な方に使ってもらいます」

リユース・プロジェクトを知ろう

注2: Worn Wear (パタゴニア製品にまつわる色あせないストーリー)
長年にわたって愛用してきたパタゴニア製品にインスピレーションを受けてはじまった取り組み。お客様や友人たちのお気に入りのパタゴニア製品にまつわるストーリーをシェアする場として、Tumblrブログをスタートさせた。本国では店頭で着ることのなくなったパタゴニア製品の回収/販売も開始している。日本でも2013年9月に現在の目白ストアをコンセプトストアとして新たにスタートし、将来的にはお客様から不必要になった製品を回収、それらを販売する予定。

パタゴニア製品を埋立地で眠らせないために

パタゴニア」の製品をヤフオク!に出品
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