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リユース 企業の取り組み

特別対談 捨てる社会からリユースする社会へ!

Yahoo! JAPAN とパタゴニアがめざす1億人のリユース【前編】
ヤフー株式会社 代表取締役社長 宮坂学
パタゴニア日本支社 日本支社長 辻井隆行
特別対談メインビジュアル

リユースの原点は「モノを愛すること」

宮坂学(敬称略、以下宮坂):「リユースの個人的なエピソードといえば、1999年だったかな。会社が始めるオークションサービスに何か出品しないと、って。そしたら僕の出したストーブが、たまたま一番に落札されたんです。当時はリユースなんて正直考えていなかったですね。捨てるのではなく売ることで、モノが長く使われるのって楽しいなっていう、漠然とした思いはありましたけど。たとえば学生時代に、先輩からジャージやユニフォームをもらうじゃないですか。そのモノが持つポジティブな思いや持ち主の愛着もいっしょに引き継ぐ、そういう感覚って好きですよね」

特別対談風景

辻井隆行(敬称略、以下辻井):「僕は先日呼んでいただいた立教大学のゼミのなかで、23年間使っていた万年筆をついに失くして、同じモノを買いにいったという話を聞いたんですよ。なんていうか、ひとつのモノを長く使うのってすごく楽しいことなんですよね。パタゴニアにはコモンスレッズ・パートナーシップ(注1)という環境イニシアチブがあります。そして製品の修理も請け負っているんですが、2012年は日本だけで8500件くらいの依頼がありました。なかにはもう20年ぐらい着て、さすがにそれは修理も無理だろう、っていうくらい生地が薄くなったショーツを、あと1回だけ! といって出されるお客さまもいる。愛着なんですよね」

特別対談風景

宮坂:「"使用体験"っていうと大げさですけど、しっかりしたモノを買って2、3回修理しちゃうと、その体験の思い出が刻み込まれる。粗末には扱えなくなりますし、もしどうしても不要になったときは、本当に大切にしてくれる人をなんとか見つけだして、売るかあげるかしたいと思いますよね」

リユースで変わる! オークションサービスの未来

宮坂:「ただ、パタゴニアさんが環境面からリユースを考えているとしたら、プラットフォームとしてのYahoo! JAPANは、そういうエコロジーな部分がまだほとんどない。これはもう要らないから5000円で売っちゃおうとか、ヤフオク!で売ったらもうかるよねっていう、サイドビジネスの部分が大きいと思うんです。僕もずっと、そういう感じで出品してきました」

辻井:「そこは買い手も同じです。 僕は本来、中古品のもつ味わいやたたずまいが良いからモノをリユースしたい、というアイデアなのですが、学生のころはお金がないからヤフオク!を使っていました。最初は無印良品のベッドを落札しましたね。今はパタゴニアに携わって、より環境への配慮を理由にしたリユースを呼びかけていますが、モノを大切に使うって、日本人の心にすごく合っているなと実感します。もったいない、という文化があるから活動を理解していただきやすくて、安いからという理由以外でも、リユース品を買いたいという人が増えているように感じます」

宮坂:「そうなんです。売り手もサイドビジネスじゃなくて、これはどうしても捨てたくない。でももう使わないから欲しい人にゆずりたい! っていう人が、本当はたくさんいると思うんですよ。Yahoo! JAPANが提供したいのは、そういう人が極端な話、3秒で出品できるぐらいの手軽さ。スマートフォンでバーコードから出品できるようになって、もちろん昔よりは手軽になったけど、ヤフオク!はまだまだ、落札された後のやりとりや発送がめんどうくさいですよね。ビジネスじゃないのにそんなに時間をかけるなんて、きっとみんな嫌じゃないですか。現在、ヤフオク!では、ユーザーが宅配便で送ってくださったモノを、Yahoo! JAPANが買取って出品したり、福岡のヤフオクドームにリユーススタンドを設置して、そこで不用品を受け付けたり、だれでも手軽にリユースができる環境を整備しています。」

辻井:「うれしいですよね、本当に。捨てないですむというのは」

≫【後編】Yahoo! JAPANとパタゴニアだからできること

リユース・プロジェクトを知ろう

注1: コモンスレッズ・パートナーシップ
リデュース(削減)・リペア(修理)・リユース(再利用)・リサイクル(再生)の順番で、4つの「R」に導かれたパタゴニアの環境イニシアチブ。5つ目の「R」にリイマジン(再考)を加え、モノを捨てない環境行動に取り組むと同時に、自然が再生できるものだけを使用する世界の実現を再考することも呼びかけている。Yahoo! JAPANも賛同している。

パタゴニア製品を埋立地で眠らせないために

パタゴニア」の製品をヤフオク!に出品
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