モノの息吹

vol.7 処分待ちの樹脂製印版がウォール照明に大変身したお話

モノに新しい命を吹き込む「クリエイティブリユース®」を取り上げた"モノの息吹"。 第7回目は、処分しようと思っていた樹脂製の印版がクリエイティブリユース®によって大変身を遂げたお話です。不用になったため処分を考えていた持ち主と制作者の方のお話を通してクリエイティブリユース®の楽しさ、新しいリユースの形を感じてください。

 

処分待ちの樹脂製印版がウォール照明に!?

障子→収納パーテーション

素材提供者から見たクリエイティブリユース®

日頃、ダンボールの箱全般の製造に携わってます。 IDEA R LABで行っている子どもワークショップの様子をHPで見て、ちょうど廃棄処分しようとしていたゴム製の印版も「何かに使えるのでは?」と思って持参しました。これらは自分が手彫りしていたこともあり、愛着があるのものだったんです。ダンボールに印刷する版は最高5面、三色印刷の場合はその3倍を用意します。それこそデザイン変更があったり、廃版になると、大量に処分することになります。最近は紫外線で感光させて作る樹脂製の印版に変わり、これはこれで、色つきで透光性のある面白いマテリアルだと思います。

最初は子どもたちのワークショップで、スタンプとして使われるかな?と思っていましたが、マテリアルライブラリーの照明器具になっていたのが意外で、また、新鮮に思いました。ラボと交流が生まれてからは、処分するものも、「何か新しい利用の仕方ができないかな?」という目で見るようになりました。生産の現場は一般家庭とは違い、同じようなものが大量に出てくるというスケールメリットがあります。それがクリエイティブリユースにとっても、フィットする要素なのではないかと思っています。

 

印版 ご提供者情報 神免紙器株式会社 (代表取締役 中務 浩明)

本社 〒719-0105
岡山県浅口市金光町占見32 
TEL. 0865-42-3181 
担当者 能登 陸奥男

http://www.kcv.ne.jp/~sinmen/(外部リンク)

 

制作者である大月さんの感想

ダンボールをいただくことの多い神免紙器の能登さんが、何かを手に持ってニコニコ笑いながら、車から降りていらっしゃるときは、必ず新しい発見があります。普段の生活の中では決して出会えない廃材や端材を知るのもそんな時です。ある時、これまで一度も見たことのない板をどっさりとダンボール箱につめて持ってきてくださいました。
箱を覗き込むと板は2種類があり、片方は不透明なゴム、もう片方は透過性のある樹脂でした。不透明な方は手で文字や記号が掘り出されています。樹脂の方は、化学的な処理で凸面が作ってありました。なによりもその板の透明感と赤やオレンジ、さわやかな水色や緑の色合いが美しく、すぐに何かに利用したくなったのです。これらの板は、ダンボールの外箱に印字するためスタンプで、使用後は廃棄されるものであるとのこと。割れ物、水濡れ禁止、バーコードなど、それぞれのグラフィックも楽しげです。光を透過する性質を生かして、壁面にうがたれた穴を利用した照明器具にしようと手を動かし始めました。スタンプの向きもあえて決めず、自由にコラージュしてぼんやりと浮かび上がる文字を楽しめるものにしてみました。暖色系のパーツと、寒色系のパーツで2種類の壁面照明が出来上がりました。夜になるとライブラリーの壁面でボーっと光る照明器具。完全に捨てられていた素材が、作る楽しさと、作ったものを見る楽しみを与えてくれました。照明を見上げながら、いらした方と由来をおしゃべりするのも良い時間になっています。

 

大月 ヒロ子(有限会社イデア代表)

美術館学芸員を経て、倉敷市の港町玉島にある古い蔵や自宅を改修し、クリエイティブリユース®の実験室・レジデンス・情報のハブとなるIDEA R LABを2013年オープン。コミュニティーに眠っている廃材の創造的活用を考えている。

 

リユース! ジャパン プロジェクトより

今回は、廃棄処分を待っていた印版が大変身しました。
まさか、印版がウォール照明になるとは......。これは本当に驚きました!
印版のご提供者のお話の中で、処分するものに対して「何か新しい利用の仕方ができないかな?」と考えるようになったとあります。不用になったモノ全てを大変身させる必要はなく、でも一度処分する前に、「何かに使えるかも?」とか、「誰かに繋いでいけるかも?」と考えてみるだけで、リユース!が広がっていくような気がします。
ちょっとした気持ちで、リユースはもっと広がるのかもしれません。

 

イベント情報

町を編む 作品展示

作品の元となった玉島の風景写真とそこから生まれた作品の展示を行います。

開催日 2015/8/29(土)~9/6(日)
開催時間 土・日 10:00~17:00 平日13:00~17:00
実施場所 IDEA R LAB 岡山県倉敷市玉島中央町3-4-5
参加料 無料

イベント情報

「KIDS & PLAY LAB(こどもと遊びの実験室)」

小さな子どもたちを対象のワークショップ。道具づくり、着るものづくり、遊びづくり、食べ物つくり、フェイスペインティングなど何が飛び出すかは、参加してのお楽しみ!ラボファームや庭も使ってのびのび活動します。

開催日 2015/9/23(水)、2015/10/21(水)
開催時間 14:00~15:00
実施場所 IDEA R LAB 岡山県倉敷市玉島中央町3-4-5
講師 大月ヒロ子 (IDEA R LAB)

★要予約:4歳から(保護者同伴でお願いします)
お名前・年齢・メールアドレス・緊急連絡先のお電話番号を明記のうえmail@idea-r-lab.jpにお申し込みください。

イベント情報

「Light-Shade(ライトシェード)」

紙を素材にした照明器具の製作ワークショップです。あらかじめカットして用意した紙を折り、糊付けしながら本体を組立て、コードにソケットやプラグを取付け、電球もセットします。

開催日 2015/9/19(土)、10/17(土)
開催時間 18:30~21:00
集合場所 Material Library 岡山県倉敷市玉島中央町3-2-10
講師 藤澤 稔(デザイン・インストラクター)
参加費 3,500円(材料費込み)
募集人数 10名(大人限定)

★要予約:お名前・ご住所をご明示の上fujitaknen@hotmail.co.jpまでご応募ください。

イベント情報

「織のワークショップ」

綿、使わなくなったイヤホンコード、ひも、リボン、鳥の羽、カセットテープ、縄、着なくなったセーターやマフラーをほどいて、端切れを布テープにしたもの、デニムの耳など...ユニークな素材を自由に織り込んで、皆で長~いタペストリーを作ります。初めての方も、お子さんもOK。織り込めそうなものをぜひご持参ください。端切れを使った織りビーズ作りも楽しんでいただけます。

開催日 2015/10/17(土)、18(日)
開催時間 ①10:00~11:30 ②13:00~14:30 ③14:30~16:00
集合場所 IDEA R LAB 岡山県倉敷市玉島中央町3-4-5
参加費 500円(お茶とお菓子付き)
お持ち帰りランチョンマットづくりをご希望の方は、別途¥1,000(制作持ち時間30分)で、体験制作していただけます。ご希望の時間帯をお知らせください。

このワークショップは、就労継続B型事業所玉島たんぽぽとの共同企画です。


★要予約。以下に電話またはメールにてご希望の時間帯をお知らせください。

玉島たんぽぽ   電話: 086-522-4301
    メール: hayashi.t.tanpopo@mist.ocn.ne.jp

各イベントについてのお問い合わせは、以下にお願いします。
メール:mail@idea-r-lab.jp

Facebookでもイベント情報を確認することができます。
  https://www.facebook.com/IDEARLAB

 

vol.6 古いタンスがダイニングテーブルに大変身したお話