モノの息吹

vol.6 古いタンスがダイニングテーブルに大変身したお話

モノに新しい命を吹き込む「クリエイティブリユース®」を取り上げた"モノの息吹"。 第6回目は、使われていないタンスがクリエイティブリユース®によって大変身を遂げたお話です。古いタンスの活用方法に悩んでいた持ち主と制作者の方のお話を通してクリエイティブリユース®の楽しさ、新しいリユースの形を感じてください。

 

使わなくなった古いタンスがダイニングテーブルに!?

障子→収納パーテーション

素材提供者から見たクリエイティブリユース®

公共建築のレリーフやモニュメントを数多く手掛けてこられた秋山高英さん。実は筆者と高校、美大と続けての同級生で、さらに同じ美術部仲間。すでに学生のころから使いたいものは自分で作るクリエイターでした。油絵のキャンバスも買うのではなく、木材の端材で枠を組み立て、洋服用の麻の端切れを張って作っていました。それも実に楽しそうに。ラボでクリエイティブリユースの実験を始めた時から、いろんなアイデアや技術をもった彼はいなくてはならない存在です。

ラボは江戸期に建てられた建物を部分改修したものですが、両脇が蔵とつながった構造になっています。東蔵の中には、今まで未整理だった、何代もにわたっての道具類がびっしり詰め込まれていました。また真ん中の母屋にも、たくさんの棚やタンスが。その両方にあったタンス、棚、長持ちの数はゆうに50を超えていました。すべてを計測して、建築に組み込めるものはないか検討しました。傷んで使えないものは廃棄しましたが、使えるものは、さまざまに加工して、現在、ラボやマテリアルライブラリーで新たな使われ方をしています。しかし、まだまだ、在庫があります。この3段重ねのタンスはなかなか活用のイメージがわかず、どうしたものかと悩んでいたものでしたが、秋山さんのひらめきで、この不思議に長いテーブルに生まれ変わりました。それも解体途中で出てきた柱を上手に取り込みながら!
いつもこのテーブルの周りには大勢の人が集い、食べたり飲んだりおしゃべりしています。20人くらいは楽に使える、ラボの胃袋とハートを支える大切なテーブルです。

 

タンス ご提供者情報 有限会社イデア (代表取締役 大月浩子)

TEL. 03-5716-0083 
担当者 大月 ヒロ子

http://www.idea-r-lab.jp(外部リンク)

 

制作者である秋山氏(マテリアルライブラリーコアメンバー)の感想

この辺りに皆で食事をしたりお茶を飲んだり、くつろげるスペースが欲しいなぁ......
とは言うものの、通路も兼ねた限られたスペースだし、ど真ん中に柱が立っているし......。そんな時、目に入ったのがこの建物と一緒に何時をも過ごしたであろう『重ねタンス』でした。
このタンス、三段上下をばらすと程よい高さになり、幅も通路の機能を邪魔しない適度なものに。2つはほぼ同じ、1つはやや低めで縦にずらり並べるとなかなか面白い台座となりました。
何よりも風合いがこの空間にピッタリです。時間を重ねてきたものは10年・50年・100年とそれぞれの時間の色を持ち、実に趣のある表情をしています。 どうしたものか...と思案の種だった柱も、テーブルの真ん中に取り込むことで見事!この位置にあってよかったと思える、無くてはならないカタチで仲間入り。建物とテーブルがより一体感を増しました。
タンスは本来衣類が入っているのが常ですが、今は食器やおぼん、食材等、なかなか多くのものが収納でき大活躍です。
今回、天板は足場用の棚無垢板を使用。安価で長さもあり、香りも風合いも良く優しい素材です。
重ねタンス+足場板を組み合わせてできたテーブル。もったいないから捨てずにとあるモノを無理やり使うのではなく、自由な発想であまり頑張りすぎず、たまに自画自賛!(笑)して楽しく作ること。クリエイティブリユース®の幅がますます広がっていきそうです。

 

マテリアルライブラリーのコアメンバー片岡氏とは 秋山 高英氏(造形作家)

マテリアルライブラリーとは:
「IDEA R LAB」に併設された廃材の図書館です。廃材で作られた什器類(じゅうきるい)に素材が収められています。さまざまな廃材の魅力に触れ、だれもが何か作ってみたいという気持ちになるスペースです。

 

リユース! ジャパン プロジェクトより

今回は、利用方法に悩んでた古いタンスが見事ダイニングテーブルに大変身しました。
タンスからテーブルとは! その発想に驚きました。
制作者の秋山さんのコメントがとても印象的でした。「もったいないから捨てずにとあるモノを無理やり使うのではなく、自由な発想であまり頑張りすぎず、たまに自画自賛!(笑)して楽しく作ること。」
"リユースすること"をもっと自由に・楽しくできるように! リユース! ジャパン プロジェクトはそんな社会を目指していきたいと考えています。

 

イベント情報

町を編む1:町歩き編

昭和時代にはどの家庭にもあった編み機をパソコンとつなぎ制作をする、宮田明日鹿によるプロジェクトです。町歩きしながら、印象的な玉島の風景を撮影します。

開催日 2015/7/18(土)~20(日)
開催時間 13:30~16:30
実施場所 IDEA R LAB 岡山県倉敷市玉島中央町3-4-5
参加料 無料

★要予約。メールにてお申し込みください。

事務局: 加藤さとみ
メール: gsfa.ysemi@gmail.com

イベント情報

「トークイベント 町を編む」

宮田明日鹿(宮田編機)×Takashi Matsuoka × 大月ヒロ子(グリーンファブラボ玉島β/IDEA R LAB) によるトークイベントです。

開催日 2015/7/25(土)
開催時間 16:00~17:30
実施場所 Material Library 岡山県倉敷市玉島中央町3-2-10
参加費 無料

★予約不要。

イベント情報

「町を編む2:機械及び手編み編」

町歩きで採取した写真をデジタル処理し、改造した家庭用編み機や手で編んでいきます。

開催日 2015/7/25(土)~26(日)、8/1(土)~2(日)、8/8(土)~9(日)
開催時間 10:00~12:00、14:00~16:00
集合場所 Material Library 岡山県倉敷市玉島中央町3-2-10
参加費 無料

★予約不要。

イベント情報

「町を編む3:お仕立て編」

完成したニットを身に着けるものに仕立てます。

開催日 2015/8/15(土)~16(日)
開催時間 10:00~12:00、14:00~16:00
集合場所 Material Library 岡山県倉敷市玉島中央町3-2-10
参加費 無料

★要予約。メールにてお申し込みください。

事務局: 加藤さとみ
メール: gsfa.ysemi@gmail.com

イベント情報

「町を編む4:撮影編」

仕立てたアイテムを持って、その柄の風景のところに行き撮影します。

開催日 2015/8/22(土)~23(日)
開催時間 10:00~12:00、14:00~16:00
実施場所 IDEA R LAB 岡山県倉敷市玉島中央町3-4-5
参加費 無料

★要予約。メールにてお申し込みください。

事務局: 加藤さとみ
メール: gsfa.ysemi@gmail.com

各イベントについてのお問い合わせは、以下にお願いします。
メール:mail@idea-r-lab.jp

Facebookでもイベント情報を確認することができます。
  https://www.facebook.com/IDEARLAB