モノの息吹

vol.5 古い障子が収納パーテーションに大変身したお話

モノに新しい命を吹き込む「クリエイティブリユース®」を取り上げた"モノの息吹"。 第5回目は、とても古い障子がクリエイティブリユース®によって大変身を遂げたお話です。障子の持ち主と制作者の方のお話を通してクリエイティブリユース®の楽しさ、新しいリユースの形を感じてください。

 

古い障子が収納パーテーションに!?

障子→収納パーテーション

素材提供者から見たクリエイティブリユース®

尾道や岡山など、多くの再生プロジェクトを手がけられている実績をお持ちの建築家、片岡八重子さん。初めてお会いしたのは、尾道空家再生プロジェクトの方々と共にラボを見学にいらした時でした。それ以後ずっと、マテリアルライブラリーの改修設計やオープンワークショップの指導など、外から内から、手助けしていただいています。
ラボやマテリアルライブラリーに、元々あったものをなるべく廃棄せず、上手に生かしながら、新しい解釈で建築部材や什器に利用していく実験も共におこなっています。

そのなかでも衝撃的だったのが、この明治期に建てられたと思しきライブラリーの障子の再利用です。片岡さんが思いついた、3枚の障子を重ねてパーテーションにするという、建築的な考え方に唸りました。さらに、ちょうど傍にあった沢山の廃材のプラスチックトレーを試しに2つ重ねすると、各桟の間にぴたりと収まるではありませんか!?まるであつらえたように、です。そこで次に、障子同士の間に木片を挟み、厚みのあるパーテーションにして、トレーの奥行きにも合わせることになったのです。一緒に立ち会っていた仲間もみんな、この不思議な符合に驚きました。不要になったモノたちが集まってきて、それぞれ前打ち合わせなく、即興で的確に役割を演じる。ちょっと鳥肌ものだった瞬間を、よく覚えています。ただ......、3枚の障子の桟をローラーと刷毛で白くペイントするのは、とてもとても大変でした(笑)。今となっては、夏の楽しい思い出です。

 

障子 ご提供者情報 有限会社イデア (代表取締役 大月浩子)

TEL. 03-5716-0083 
担当者 大月 ヒロ子

http://www.idea-r-lab.jp(外部リンク)

 

制作者である片岡氏(マテリアルライブラリーコアメンバー)の感想

古い建物を解体する時やリノベーションする時に、多くの不要となった建具が出てきます。尾道空き家再生プロジェクトでは建具を倉庫にストックしておき、空き家を再生するときに活用しています。
私が設計するリノベーションプロジェクトでも、古い建具の味やデザインを生かしたいと思い、倉庫をあさって手頃なサイズの建具を探し出し、その建具に合わせ、大工さんに枠を加工してもらい再利用します。今までは建具として再利用という観点しかなかったのですが、クリエイティブリユース®という考え方に出会い、モノの見方が変わりました。障子として使わなくていいと思って見ると、その格子状の桟に惹かれました。そして、ライブラリーでは多くの廃材を収容するスペース確保が課題で、平面的に広がると限界があるので壁面や間仕切をうまく使いたいなと思っていました。
障子は厚さは3㎝程度しかないのですが、重ねあわせれば奥行のある格子棚になるのでは?と思い重ねてみたら、一緒にいたメンバーからも「アリ!アリ!」の声。プラスチックの容器が入るとガラスがはまっている様に見えてきれいです。また、これから素材が入ると、素材が光に透けて、益々面白い空間になるでしょう。その棚がこの建物で使われていた障子というストーリーが、クリエイティブリユース®のマテリアルライブラリーらしさだと思います。

 

マテリアルライブラリーのコアメンバー片岡氏とは 片岡 八重子氏 (建築家 株式会社ココロエ一級建築士事務所)

マテリアルライブラリーとは:
「IDEA R LAB」に併設された廃材の図書館です。廃材で作られた什器類(じゅうきるい)に素材が収められています。さまざまな廃材の魅力に触れ、だれもが何か作ってみたいという気持ちになるスペースです。

 

リユース! ジャパン プロジェクトより

今回の大変身のお話では、リノベーションの技術とクリエイティブリユース®の新しい命を吹き込むという考え方がミックスされ、「今まで存在していたその場所」で「新しい価値あるモノ」として生まれ変わりました。
今そこにあるモノに新しい価値を見つけること、リユースという言葉をこんな風に捉えられたら、もっとリユースを楽しむことができるようになるかもしれませんね。
5回の連載を経て、リユースは再利用というなんだか難しい意味だけでなく、もっと身近に楽しめるものなのではないかと思いました。

 

イベント情報

マテリアルライブラリー 創造ワークショップ

マテリアルライブラリーのキッチンの造作・什器類・棚・照明器具などを廃材のクリエイティブリユースで作り上げていきます。

開催日 2015/4/27(月)~5/4(月),15(金),18(月)~19(火),21(木)~22(金)
開催時間 10:00~12:00・13:00~16:00
集合場所 マテリアルライブラリー 岡山県倉敷市玉島中央町3-2-10

廃材を使った什器の取り付けやペンキ塗りなどの作業をします。作業着とタオルをもってご参加ください。
4/30(木)~5/2(土)はfabスペースのテーブルなどを作ります。
★予約不要、参加費無料

イベント情報

「Biscuit×Viscuit!ビスケットを食べながら、タブレットでアニメをつくろう」

誰でも簡単に楽しめるプログラミング言語「ビスケット」。タブレットに指で絵を描いて、ちょっとした命令を与えると、絵が動き出します!一緒にアニメーションづくりに挑戦してみませんか?当日は食べるビスケットもつくり、ラボの庭のレモングラスのお茶を楽しみながら、ゆるゆるとアニメをつくります。

開催日 2015/5/2(土)
開催時間 14:00~16:00 (子供向け) 19:00~21:00 (大人・親子向け)
実施場所 IDEA R LAB 岡山県倉敷市玉島中央町3-4-5
参加費 大人 500円、小中学生200円、小学生以下(4歳以上) 無料
講師 MarbleWorkshop LLC (高尾戸美)・IDEA R LAB(大月ヒロ子)

★要予約。以下のフォームよりお申し込みください。
https://www.secure-cloud.jp/sf/1425143402mNdwrmUM(外部サイト)
※エプロンと夜の部は、ビスケットにあいそうなものを一品お持ち寄りください。
※未成年の方は保護者同伴での参加をお願いします。

イベント情報

「織のワークショップ」

綿、使わなくなったイヤホンコード、ひも、リボン、鳥の羽、カセットテープ、縄、着なくなったセーターやマフラーをほどいて、端切れを布テープにしたもの、デニムの耳など...ユニークな素材を自由に織り込んで、皆で長い長いタペストリーを作ります。初めての方も、お子さんもOK。織り込めそうなものをぜひご持参ください。端切れを使った織りビーズ作りも楽しんでいただけます。

開催日 2015/5/16(土)~17(日)
開催時間 ①10:00~11:30 ②13:00~14:30 ③14:30~16:00
集合場所 IDEA R LAB 岡山県倉敷市玉島中央町3-4-5
参加費 500円(お茶とお菓子付)

このワークショップは、就労継続B型事業所玉島たんぽぽとの共同企画です

★要予約:以下に電話またはメールにてご希望の時間帯をお知らせください。

玉島たんぽぽ  電話 : 086-522-4301
メール: hayashi.t.tanpopo@mist.ocn.ne.jp

イベント情報

「KIDS & PLAY LAB (こどもと遊びの実験室)」

毎月第3水曜日の午後に開催する小さな子どもたちを対象としたワークショップです。 道具づくり、着るものづくり、遊びづくり、食べ物つくりなどなど、何が飛び出すかお楽しみに。

開催日 2015/5/20(水)
開催時間 13:00~15:00
集合場所 IDEA R LAB 岡山県倉敷市玉島中央町3-4-5
参加費 500円

★予約不要

イベント情報

「Cleaning Day @Tamashima」

フィンランドから始まった物々交換のお祭りです。誰かに使ってもらいたい不要なモノを持ってご参加ください。

開催日 2015/5/23(土)
開催時間 10:00~17:00
実施場所 IDEA R LAB 岡山県倉敷市玉島中央町3-4-5
周辺の庭や畑、マテリアルライブラリーなど数箇所で実施します。

★予約不要。参加費無料。

各イベントについてのお問い合わせは、以下にお願いします。
メール:mail@idea-r-lab.jp

Facebookでもイベント情報を確認することができます。
  https://www.facebook.com/IDEARLAB